メイクアップ・アーティストでビューティー・イノベーターのyUKIが提案するのは、年齢、性別、肌色の違いを超えて誰もが本来の美しさを引き出すことができるツールとソリューション。あなたになれるのは、あなただけです。
当時1ポンド700円の時代。一生懸命貯めたバイト代は、2週間の滞在であっと言う間になくなり、 再び当時働いていた服の販売員にまい戻り…それでもLONDONのKing’s Roadで見たパンクの若者や、ストリートファッションを楽しむ人々が忘れられずに、お金を貯めては渡英していました。
なにか目的があった訳でもないし、いつ日本に戻ってきてもいいだろうと私自身もスタイリストBag1つで身軽な気持ちだったのに…。数ヶ月過ぎた頃、あるフランス人に「何をしにこの国に来たんだ?」と聞かれ、「フランス語が話せて生活を楽しめれば」と答えた私に「生活してればフランス語なんて話せるようになるんだよ。自分が生きている上で楽しんでいける事を見つけなさい。そして、それを職業にするんだ!」それは、私にとってとても衝撃的な言葉でした…。
メイクをやろうと決心したのはその時。私はメイク好きの母が、バレエの発表会で幼稚園の同級生の子供達のメイクをしている姿が大好きだったことを思い返していました。
そしてフランス語学校をやめ、メイク学校に入学を決意。
学校では、Stage(スタージュ)と呼ばれる研修生となり、パリコレのBack Stageや、映画、バレエ、サーカスの舞台裏の現場を体験できました。
この頃からフリーでショーのメイクの現場に入り、ヘルプをしていました。
最初の出会いは、PARISでの TOP MODEL達の撮影のヘルプ依頼。この日をきっかけに、当時まだ無名だったPat女史のアシスタントとなり、この後ビッグな仕事を続々とこなしながら一流のメイクアップアーティストになっていく彼女の傍でメイクを学びました。
ParisとNYを行き来するPat女史のアシスタントとして一緒に移動。出会いが増えた年。自分のテストshootingもこの頃意欲的に行いましたた。
Pat女史がBASEをNYに移した事をきっかけに、本格的にフリーのメイクアップアーティストとして個人の活動を始め、PARISと東京を行き来するように。 東京で仕事を始めようかと一時帰国し、BOOKを持って事務所を回りはじめた頃、ある事務所の社長さんから「日本でやるならHairをやらなきゃね。Hairを教えてくれる人、紹介するよ!」と思いがけない言葉が…。当時の日本は、一人の人がヘアー&メイクをこなすシステム。そんな中、メイク一本で勝負したいと言う私の思いに賛同してくれる人達が現れ、日本で売り出してみようかと協力してくれました。
BASEを東京に移したものの…。ヘアー&メイクを一人でこなす職業が一般的な日本で、メイク1本で仕事をするのは至難のワザ…。ヘアーが出来ない私のハンディキャップは大きく、ヘアーのパートナーを捜し出し、日本にMake up artistの需要を認めてもらえるように必死でした。
Macのプロスタッフを指導し、Fashion showのMake Headとして参加。Showが立て込む東京コレクションシーズンに担当マネージャーと「いつの日か私のメイクチームを作ってコレクションが出来ればいいな…」を目標にし、自分と同じような夢をつなげてくれるアシスタントとの出会いを求めるようになりました。
この頃にメイクの道具の大切さを実感。特に、「メイクブラシを使った素肌の美しさを提案していきたい」と決心し、広島の熊野をリサーチし始めました。
ついに、PARISやMILANOでのShowにYUKIチームとして参加。98年から東京でメイク1本で始めて、今まで一緒に歩んでくれた同志達 (アシスタントとは言わずに、あえて同志と言わせてもらいます。) 彼女達との出会いがあったからこそ、私のメイクチームを作る夢を叶える事ができたし、日本でヘアーとメイクが別々の職業として、確立される時代になりました。
自身の会社を設立。プロのMake up artistとしての経験を生かして、独自のメイクブラシ11本を<yUKI BRUSH>としてプロ向けにリリース。広島の熊野で出会った職人・竹森鉄舟さんのところへ通い、試行錯誤を繰り返しながら職人の技術とMake up artistの知恵がつまったブラシを作ることができました。
一般の人にも、また、Make up artistにも使ってもらえるように小さいサイズの<yUKI BRUSH - Petitシリーズ>を6本リリース。それと同時に、今までの11本を<yUKI BRUSH - Proシリーズ>として2つのラインに分けました。
これまでの協力開発、メイクアップ現場の経験を生かし、ビューティー・イノベーターとして他社とのコラボレーションやアドバイザーとしてコスメ開発にも従事。化粧品業界だけでなく、メイクアップの在り方そのものにイノベーションを起こすべく、国内外に活動領域を広げる。